「横浜にカジノはいらない」市民集会開催
横浜市がカジノ誘致を進めていることに反対する市民集会が1月31日開催されました。カジノ解禁法案が国会に再提出されようとしている緊迫した状況もあり会場には100名を超える市民が集まりました。
はじめに主催者を代表して市民の会後藤筆頭代表から「国際平和都市横浜にカジノはふさわしくない。これまで林市長あて反対署名提出や誘致賛成の京浜急行へ反対申し入れなどをしてきました、今日の集会を契機にさらに運動を広げていきましょう」とあいさつがありました。
続いて国会の状況などを日本共産党大門実史紀氏からお話を受けました。大門さんは「昨年の臨時国会では審議入りも出来なく廃案になったのは、日本弁護士会やカジノ反対全国連絡会の呼びかけ、全国の反対運動の盛り上がりがあったから推進派も強行出来なかった。さらに国会審議の中で法案の修正等が行われ右往左往したこともありました」と述べ国会審議と全国の運動の重要性を強調されました。さらに最近の状況から「東の横浜、西の大阪となり、ここ横浜で今日のような集会を開催するのは大変に重要だ」と横浜が焦点になっていることを訴ったえていました。
そして、そもそも賭博禁止について「日本で最初に賭博を禁止したのは持統天皇で次に明治天皇であり日本では古くから禁止されてきている。戦後は刑法で禁止され、それは射幸心をあおり、勤労の意欲を失わせることから、社会が乱れることが明確になっているからです」と禁止されていることについて分かりやすく話されました。
誘致に積極的な林市長
横浜市の状況は、古谷日本共産党市会議員から報告をうけました。「林市長は今年の予算で1000万円調査研究費を計上しました。まだその報告もされていなのに、来年度予算案でまた1000万円計上しました。このことについて市の説明は『設置にともなう調査を進めるものです』とのことでした。これはカジノ誘致をなんとしても成功させたい態度で許せません」と話し、こうした市長を後押ししているのが「自民党議員であり、横浜商工会議所や京浜急行などの財界です」とオール横浜の全体像を説明されました。
また集会には、横浜弁護士会の挨拶や全国クレジット・サラ金被害者連絡会などの役員さんから報告もありました。集会の主催はカジノ誘致反対横浜連絡会と横浜市民団体連絡会です。連絡会の今後の活動は「国会議員や林市長へ反対の要請行動や市民世論を広げる学習や宣伝を進める」ことの提起がありました。
カジノ設置計画が噂されている山下埠頭を調査
集会参加者で、カジノ設置が噂されている山下埠頭の現状について、港湾関係者から説明を受け大桟橋から山下埠頭の多数の倉庫群を見て改めてカジノ誘致反対の意思を固めました。